※この資料は、2014年2月21日に行われた研究発表会のものになります。

これから、本校が2年間にわたり研究をし

てまいりました、思考力・判断力・表現力

の育成についてご説明いたします。

本研究の目的は、
児童が自ら課題を解決する学習指導過程を組み、
論理的な道筋の学びと
思考の術の習得を図る指導法の開発です。このことを、
論理的思考力・判断力・表現力を育てる学習指導過程としました。思考の術とは、
児童自身が考える際に用いることのできる考え方の手法のことで、それを教師は授業の中で様々な場面でくり返し使い、身につけさせることを企て、
☆☆「手だて」として授業に位置づけることにしました

1年目は「手だて」として「比較」「選択」「想像」などをいくつも抽出して、位置づけてみましたが、2年目となり、抽出した手だてをさらに整理して分析した結果、
☆☆主に「比較する」
「分類する」
「関連付ける」
の3つが汎用性のある能力であり、どの教科においても育成できると考え、これらを
手だてとして授業に位置づけることにしました。

具体的な取り組みについては後ほど説明させていただきますが、
まずは、われわれ指導者が実感していることをお話させていただきます。
それは、
「思考する場面を中心にして授業を組み立てることができるようになった」、
「授業のねらいに達成させやすくなった」、
「児童がどのような思考をしているかを見取ることができ、評価がしやすくなった」などです。
 
また、この授業づくりを、児童や保護者はどのように感じているかを調査するため、☆今年の1月にアンケートをとったところ、
「授業の内容が分かりやすくなった。」
「自分の考えがはっきりするからいいと思う。」
「習ったことをもとに考えたり、ノートを見返して確かめたりするようになった。」
「頭の中が整理できて、言いたいことがすぐに言えて気持ちがよかった。」
「知らず知らずのうちに比べて考えていたことに驚いた」など、研究の成果と感じられる意見が多数見られました
また、その際、児童が思考・判断・表現する場面で使う言語に着目することで、教師が児童の同能力を確かに見取って評価し、伸ばしていくことができると考え、

副主題を「言語を充実した指導法の工夫」と設定しました。
2つの研究の柱、それぞれについて詳しくお話します。まず、☆☆研究の柱の1つめです。児童の中に論理的な道筋を作るため、学びの道筋を具体的に示しました。各教科の特性に応じた課題解決の過程を、毎回授業の中に位置づけ、課題発見から課題解決、表現までの流れを児童が見通しをもって学べるようにしました。

たとえば国語科では、単元の導入の場面で、単元を貫く言語活動を児童に意識させます。6年生が宮沢賢治の「やまなし」を学習した時は、教材を読む前に「お気に入りの宮沢賢治作品をリーフレットで紹介しよう。」と言語活動を示し、意欲と目的をもたせました。そうすることで、児童が目的をしっかりともって学習し、目的に向かって表現することができるようになります。共通教材で読み方をおさえると同時に、並行読書で自分のお気に入りの作品を決めて読み深めながら、作品や作者に対する自分の考えをふくらませていきます。このように国語科では、単元を貫いて言語活動を設定し児童が見通しをもって学べるようにしています。

また、具体的に理科でご説明しますと、
板書において
問題、
仮説、
実験、
結果、
考察、
結論などの
問題解決のプロセスを示したカードを使って、今何をしているのか、何に向かっているのかが見えるようにしました。ノートにも
それらの過程が分かるように記述をさせ、児童が授業のノートを見返せば、解決までの流れが見えるようにしたのです。

次に、☆☆研究の柱の2つ目です。

授業の中で、
☆☆
比較させたり、
分類させたり、
関連付けたりさせる場面を設定し、

児童自身がこれらの「手だて」の価値を実感し、
自分の力としていけるようにしました。