2014年度(平成26年度)校内研究の取組

算数科における確かな学力の育成  〜学ぶ意欲を高める授業の工夫〜

★研究主題設定の理由

 昨年度まで「めあてをもって主体的に運動と向き合える児童の育成」を目指し、体育科で研究
を進めてきた。友達との関わり合いを大切にしながら主体的に活動できる児童が多く見られるよ
うになった。喜んで体を動かし自分のめあてに対して積極的に取り組もうとする児童も増えた。

学習においては、算数科の計算問題には、意欲的に取り組む姿勢を見せ、速く正確にできる一
方、筋道を立てて考え答えを導き出したり、みんなの前で自分の考えを分かりやすく説明したり
することには、消極的な児童も多いことが課題である。学力の差も若干あり、算数に対して苦手
意識をもっている児童も少なからずいる。
そこで今回の研究を通して、児童一人一人に課題への取り組み方や解決の仕方を考える力を身に
付けさせたいと考えた。論理的な思考力や表現力を身に付けることこそが確かな学力の育成にな
ると考える。また、学ぶ意欲を高める授業を工夫することで、児童が「分かった!」「できた!」
という経験が増え、その積み重ねによっても確かな学力の育成につながると考えた。協同的探究
学習を授業に取り入れることにより自分なりの解決方法を見つけられる児童を育てていきたい。

昨年度から小中一貫教育推進地区学力向上モデル校に指定され放課後学習教室の開催や授業の
充実を図るなどしてきた。今年度は、更に組織的に学力向上を目指すためにより校内研究に位置
付け「算数科における確かな学力の育成 〜学ぶ意欲を高める授業の工夫〜 」として研究主題
を設定した。

今年度は、低学年・中学年・高学年の3つの分科会に分かれ学年に応じた目指す児童像を設定
し、児童の学ぶ意欲が高まる工夫を取り入れた授業が展開されるよう研究を進めていく。また、
「東京ベーシックドリル活用」・「学力調査、分析」・「地域と一緒」の3つのチームにより研
究を支えていけるようにした。

 一年間の研究で、算数を通して友達と一緒に学ぶことの楽しさを知り、「分かって楽しい!」
という経験をさせたいと考えている。


★研究経過

 

日付

名称

内容

参照

1

42

 部会

・組織編制・年度計画

 

2

48

 部会

・研究テーマ・授業計画
・学習スタンダード

 

3

428

 研究会

・全体会  今年度の取り組み

・分科会   組織編制、授業者選出

・チーム会  調査・分析、
    東京ベーシック、地
域と一緒

研究部通信1

4

52

部会

・チームの活動内容

研究部通信2

5

528

 部会

・チーム検討報告                研究テーマ(目指す児童像)

 

7

630

臨時部会

・第1回研究授業・講演会 確認

研究部通信34

8

72

研究授業

3年「わり算」(望月教諭)     テーマ
「すすんで課題に取り組み自分の考えを表現し、学び合う児童の育成」
          講師:町田市教育委員会       小林 洋之統括指導主事

 

9

73

講演会

・学芸大学 准教授 小池敏英先生    「LD児の認知評価と学習支援」

 

10

718

部会

・2学期へ向けて・家庭学習について

 

11

828

部会

2学期の予定

・第2回研究授業確認

・チーム作業

研究部通信6

12

917

研究授業

6年「速さ」(小田教諭)        テーマ 
「多様な表現方法を身に付け、すすんで自分の考えを伝えることのできる児童」   
講師:東京大学 
       藤村 宣之教授

 

13

929

研究会

・第3回研究授業確認

・チーム報告・今後の予定

研究部通信7

14

108

研究授業

2年「かけ算」(隈元教諭)     テーマ
「自分の考えを説明できる児童の育成」
    講師:町田市教育委員会
          宮田室長

 

15

1029

部会

・チーム作業

研究部通信8

16

1112

研究会

・町田市教育委員会講演会報告

・各分科会まとめ

・チーム毎による分析

研究部通信9

17

123

研究会

・チーム報告

・各分科会(研究紀要に向けて)

  成果と課題の検討

研究部通信10

18

1225

部会

・学校評価

 

19

1月7

部会

・紀要に向けて

 

20

1月13

部会

・3学期の予定

・次回研究会確認

・家庭学習について

 

★成果と課題

1.研究の成果

・算数に取り組む姿勢

 協同的探究学習を取り入れたことにより、児童の意識は「正答を導き出す」から「自分の考え
で答えを出す」に変わり、意欲的に算数に取り組む児童が増えた。考える活動に対して喜びや楽
しさを感じながら学習に臨むことができた。

 ・説明する力の定着

児童は自分の考えを友達に説明する活動を通して、どのように説明すれば伝わりやすいかを意
識して学習に取り組んだ。既習事項の活用や簡単な言葉にまとめる工夫をしていた。これらの活
動を通して児童に説明する力が身に付いた。

 ・他者の考えを認める

友達と自分の考えを伝え合うことでお互いの考え方の違いやよさに気付くことができた。どの
発達段階においても、考えを伝え合う活動を通して多様な考え方があることを知ることができた。

 ・児童の実態に合わせた課題設定(教材研究)

児童の発達段階や習熟度に応じて綿密な教材研究を行い、導入の問題では児童の実態にあう数を
設定することで児童が問題に取り組みやすいように授業を展開することができた。

 2.今後の課題

 今年度算数科の校内研究を行い、友達と一緒に算数を学び「分かって楽しい」と経験をさせる
ような学習計画をたて、児童の実態に合わせた授業を行うために研究をしてきた。それぞれの分
科会でこれらのことを意識して単元計画を立てて授業作りに取り組むことができたと思う。

 今後の課題としては、まず基礎基本の学力をより定着させることと、協同的探究学習を行うた
めに必要な時間の確保である。そのためには年間指導計画をもとに、単元計画を考え必要な授業
時間を考え展開していく必要がある。次に本校では習熟度別クラス編成で協同的探究学習を行う
ので、今年度に引き続き児童の実態に応じた授業を検討していく必要がある。

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